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ごあいさつ 河内琢夫
今年も後半戦、早くも残り指折り数える月日となりました。空
気が澄んで来ま
河内琢夫すと、自ずと心も澄み切ってきます。秋、冬は私が一番好きな季節です。 北海道生まれの私の友人は「秋は嫌い」と言っていました。 なぜなら「北海道生まれの私にとって秋はその後に寒くて長い冬が来るので 急かされる感じがするから」と言います。 一方アラスカを愛した星野道夫は厳しい冬の前に一瞬訪れる、そんな秋が 好きだとも書いています。私も澄み切った今という時を楽しんでいます。 そしてその静けさの彼方から聴こえてくるいくつかの音を書き取って いるところです。
2009年。新しい年が明けました。
本年が皆様にとってよい年でありますように。 昨年より忌まわしい事件が後を断ちません。人々の心も次第に荒れ、冷たくなってきてい るようです。そんな時代を生きる中、呆れかえるほど微力ながら、私は今年も音楽を 通じて時代に対してささやかな抵抗をしてゆきます。生命の本質、魂の根源、大自然 の中に内在する意志を音楽で表すことによって。 「人は、住まいである惑星よりも速く冷たくなりつつあります」 アルバート・アインシュタイン 「寒いことが、人の気持ちを暖めるんだ。離れていることが、人と人とを近づけるん だ」 星野道夫 今年も元気でゆきましょう。
「音もなく、香もなく、常に天 地(あめつち)は、書かざる経をくりかえしつつ」 二 宮尊徳 天地が太古から奏で、唱え続け ている書かれていない経文に、これからも、じっと耳を 傾けてゆきたい。 2006 年 秋 河内 琢夫
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