月別アーカイブ: 2016年2月

今年は武満徹さんの没後20年です。

昨日2月20日は武満徹さんの御命日でした。その日に合わせたのでしょう、文藝春秋社より立花隆さんの著書「武満徹 音楽創造の旅」が発売されました。これは立花氏が武満氏の晩年に行った累計百時間に及ぶインタビューに基づいた大著です。

およそ20年前、それは雑誌連載の形で発表され始め、一旦、完結。続編も予定されていたようですが、それは武満氏の突然の死によって不可能となりました。雑誌に掲載された部分はそれほど時を経ずして単行本として出版されることが期待されていましたが、様々な事情でその後18年間、封印されてきました。その辺りの経緯と今回、長い時を経て出版に踏み切った立花氏の思いはあとがきに記されていますが、そこを読むだけでも深い感銘を受けます。本は雑誌に掲載されていた部分と武満氏が亡くなった後に書かれた部分の2部から構成されています。武満氏本人の著書を除けば、おそらくこれまでに発表された武満芸術に関する著書のなかでもっとも重要なものでしょう。

ドビュッシー、ラヴェル、ベルクと並ぶ、偉大な作曲家と同じ時代を生きられたことに私たちは喜びと誇りを感じることでしょう。多くの人に読んでほしいと思います。