2017年 新年のごあいさつ

2017年が明けました。昨年も内外に看過できない様々な問題が多く起きました。・・・地震そして度重なる大型の台風は狭い日本の国土と、そこに住む人たちの生活をずたずたに傷つけました。大型台風については背景に地球温暖化の問題があり、自然災害だから仕方がない、と言って片付けられるものではなく、人類共通の敵として世界は団結しなければならず、つまらない小競り合いをしている場合ではありません。国を背負って立つべき立場の者同士がまるで子供のけんかのような低レベルの言い争いをする場面が多いことも気になりました。人類は成熟するどころか幼児化が進んでいるのでしょうか。今年はいったいどういう年になるのでしょう。

恐れながら私の事に限って言いますと、昨年は音楽的には収穫の多い年でありました。アメリカ在住の前途有望なマリンバ奏者、岡村彩実さんとDe Simone氏に出会い、新作を提供できたことは大きな喜びでした。今後も彼らのために作品を書いてゆくと思います(既に複数のアイデアがあります)。また写真家・星野道夫さんへのオマージュとして作曲した新作の弦楽四重奏曲はおそらく、私のこれまでの作品の中で最も重要な曲と位置付けています。今年はこれらを新たな出発点として、次のステップに迷わず(そういえば最近、迷うという言葉自体を忘れていました。小さなレベルでの迷い、というよりベストを選択するための試行、思慮はありますけれどもね)、果敢に前進します。

いつも聴きに来て下さる聴衆の皆様、拙作を演奏して下さる第一級の演奏家の皆様に心からの感謝を送ります。どうか今年もよろしくお願い申し上げます。

今年が皆様にとって穏やかな年でありますように。