月別アーカイブ: 2018年2月

デューク・エリントン

スウィング・ジャズの巨匠、デューク・エリントンは来年、生誕120年。言わずと知れた「A列車で行こう」「ソフィスティケイテッド・レディ」「スウィングしなけりゃ意味ないね」など代表曲は数えきれない。ところで私が好きな作曲家にフランスのオリヴィエ・メシアンがいるが、今年は生誕110年。エリントンとメシアンの年齢差は11歳。ただそれだけ。別にそれ以上、言うことはない。二人が出会ったという記録もない。表面上の接点はどこにもない。

さて、武満徹さんが初めて渡米した折、彼を招待しアメリカでの生活をオーガナイズした側からの「誰に師事したいか」との質問に「デューク・エリントン」と答えたことはかなり有名なエピソードで、なおかつ質問した側は冗談かと思い本気にしなかった、というオチ(?)もよく知られている。立花隆さんの武満徹に関する評伝の中で武満さんはかねがね、メシアンの音楽をJazzyだと感じており、さらにメシアンの作品のなかにデューク・エリントンと全く同じフレーズを発見し、そのことをメシアンに(誉めるつもりで)伝えたところ、メシアンは大変怒ったという話が書かれている。メシアンの音楽は基本的に様々なモードで書かれた音楽である。エリントンもモードを使い、当時としては驚くべき先鋭的なハーモニーを使い、(当時まだ)ポップ・カルチャーの花形であったジャズという文脈のなかで非常に実りある仕事を残した。二人の作曲家は畑こそ違うとはいえ、豊かな大地にしっかりと根を下ろし、太い幹を育て、日に向かって枝を伸ばし、多くの実をならせたのである。今の現代音楽のほとんどは大地に根をおろしていない。コンクリートの上に造花を無理やり接着剤か金具でとめているだけのようである。開発、発展、進歩の名のもとに自然を破壊している今という時代をよく反映している。そういう意味では確かに「現代音楽」ではある。

昨夜、大変疲れて帰宅して、ふとデューク・エリントンのことを思い出し、ディスクを取り出して聴いた。名作「ソリテュード」。乾いた心、魂の隅々にまで音楽が染みわたってゆくのを感じた。

コンサートのおしらせ

前にもご案内しました通り、来る2月26日(月)東京オペラシティ・リサイタル・ホールで私の作品が初演されるコンサートがあります。午後6時開場、6時半開演です。皆様、お時間ございましたら、ぜひお出で下さい。コンサートのオープニングやアンコールに向いているような3分前後の新曲を、とのコンセプトで20人の作曲家が書き下ろしました。いわゆる小難しい(?)ゲンダイオンガクとは一味違ったコンサートです(とはいえ、どんな作品が登場するかは今の段階で私にはわからないのでなかには小難しいものやトンデモない曲もあるかもしれません。聴いてのお楽しみ、まるでびっくり箱みたいな内容ですね)。私はハープ独奏の曲を書きました。いま注目の新進ハープ奏者、鈴木真希子さんが一生懸命練習してくれたおかげで(作曲者の私がいうのもなんですが)なんというか本当に、小さな宝石のように素敵な作品に仕上がっています。どうか聴きにいらして下さい。2月26日、関東地方はどうも雪の予報が出そうな気配でちょっと心配ですが・・・。

〈現代の音楽展2018〉第2夜

ショートコンサートピース展

制作:赤石直哉・佐藤昌弘・森垣桂一

2018年2月26日(月)18:00開場/18:30開演|東京オペラシティリサイタルホール

コンサートのオープニングやアンコールにピッタリな

演奏時間3分以内のショートピース新作20作お披露目!

 

中村典子/伊福 inspirare[抄] 原島拓也(フルート)

河内琢夫/春のソナチネ 鈴木真希子(ハープ)

伊藤高明/DADA“B” 石橋友里恵(サクソフォン)

正門憲也/遊戯第25番「Fuji no yama」 阿部美幸(フルート)鈴木真希子(ハープ)

門脇治/AXONS HOPE 阪越由衣(サクソフォン)

高嶋みどり/湖畔にて… 鈴木真希子(ハープ)

赤石直哉/Torso B 秋元茉里(フルート)

木幡由美子/Beautiful days 太田愛美(オーボエ)黒田哲平(ピアノ)

くりもとようこ/モノローグ 井田千晶(バスーン)大月美季(ピアノ)

浅野藤也/ARIOSO 鹿又寒太郎(オーボエ)寺根佳那(ピアノ)

板津昇龍/Little Presents 5 岩間早香(フルート)澤田まゆみ(ピアノ)

橋本信/Distant afternoon 井田千晶(バスーン)臼木麻祐子(ピアノ)

木下大輔/シチリアーナとジーグ 太田愛美(オーボエ)根岸裕子(ピアノ)

松尾祐孝/Fragmental Breeze 吉川裕之(クラリネット)河合丈則(ピアノ)

北爪やよひ/揺れうごくバランス 西村薫(クラリネット)

森田泰之進/瞬息II 内山貴博(フルート)鈴木真希子(ハープ)

ロクリアン正岡/小節連続姦通犯的アルトサックス 吉尾悠希(サクソフォン)

露木正登/アラベスク 鈴木真希子(ハープ)

水野みか子/モザヴァン 井田千晶(バスーン)

佐藤昌弘/Interlude II 谷川柚衣(フルート)鈴木真希子(ハープ)

※演奏順は予定であり、変更となる場合があります。

 

 

■チケット(全自由席)
前売一般 2,500円
※未就学児はご入場になれません。

東京オペラシティチケットセンター
[電話受付]10:00-18:00
03-5353-9999
[カウンター受付]11:00-19:00
東京オペラシティビル3F

日本現代音楽協会
[電話受付]10:00-17:00
03-3446-3506
[メール受付]
gendai2018(a)jscm.net

 

【主催】日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
【協力】公益社団法人日本演奏連盟
【助成】公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団
【後援】一般社団法人日本音楽作家団体協議会(fca) 一般社団法人日本作曲家協議会

 

2018年のごあいさつ

技術上のトラブルでしばらくブログが更新できませんでしたが復旧したので再開致します。

大雪が降ったり寒い日が続いていますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

早いもので今日からもう2月。遅れましたが2018年もどうぞよろしくお願い致します。昨年は当方、若干の健康上の理由で(パソコンと同じですね)上半期はしばし、お休みしていましたが、下半期は東京タワーでの文化イベントのコンサートに参加させて貰ったり、新作初演も出来て、まずまずの年でした。今年もいくつも新作を発表する構想があり、昨年の遅れを取り戻すべく、積極的に活動して参ります。早速ですが以下の通り、コンサートを行います。私はハープのための小品を書き下ろしました。全3楽章からなるピアノ曲《春のソナチネ》(2003)の第1楽章をハープ独奏のために編曲・改作したヴァージョンの初演です。いわゆる(小難しい)ゲンダイオンガクとは違った楽しい一夜です。どうぞ皆様おでかけ下さい。

〈現代の音楽展2018〉第2夜
ショートコンサートピース展
制作:赤石直哉・佐藤昌弘・森垣桂一

2018年2月26日(月)18:00開場/18:30開演|東京オペラシティリサイタルホールコンサートのオープニングやアンコールにピッタリな演奏時間3分以内のショートピース新作20作お披露目!

中村典子/伊福 inspirare[抄] 原島拓也(フルート)

河内琢夫/春のソナチネ 鈴木真希子(ハープ)⇦ ⇦

伊藤高明/DADA“B” 石橋友里恵(サクソフォン)

正門憲也/遊戯第25番「Fuji no yama」 阿部美幸(フルート)鈴木真希子(ハープ)

門脇治/AXONS HOPE 阪越由衣(サクソフォン)

高嶋みどり/湖畔にて… 鈴木真希子(ハープ)

赤石直哉/Torso B 秋元茉里(フルート)

木幡由美子/Beautiful days 太田愛美(オーボエ)黒田哲平(ピアノ)

くりもとようこ/モノローグ 井田千晶(バスーン)大月美季(ピアノ)

浅野藤也/ARIOSO 鹿又寒太郎(オーボエ)寺根佳那(ピアノ)

板津昇龍/Little Presents 5 岩間早香(フルート)澤田まゆみ(ピアノ)

橋本信/Distant afternoon 井田千晶(バスーン)臼木麻祐子(ピアノ)

木下大輔/シチリアーナとジーグ 太田愛美(オーボエ)根岸裕子(ピアノ)

松尾祐孝/Fragmental Breeze 吉川裕之(クラリネット)河合丈則(ピアノ)

北爪やよひ/揺れうごくバランス 西村薫(クラリネット)

森田泰之進/瞬息II 内山貴博(フルート)鈴木真希子(ハープ)

ロクリアン正岡/小節連続姦通犯的アルトサックス 吉尾悠希(サクソフォン)

露木正登/アラベスク 鈴木真希子(ハープ)

水野みか子/モザヴァン 井田千晶(バスーン)

佐藤昌弘/Interlude II 谷川柚衣(フルート)鈴木真希子(ハープ)

※演奏順は予定であり、変更となる場合があります。

■チケット(全自由席)前売一般 2,500円※未就学児はご入場になれません。

東京オペラシティチケットセンター

[電話受付]10:00-18:00

03-5353-9999
[カウンター受付]11:00-19:00
東京オペラシティビル3F

日本現代音楽協会
[電話受付]10:00-17:00
03-3446-3506
[メール受付]
gendai2018(a)jscm.net