月別アーカイブ: 2018年9月

人類が永遠に繁栄すると思っていませんか?

非常に強い台風がまた日本列島に近づいている。南の海では既に次の台風が生まれ発達している。何の因果か、台風の進路にたまたま、と言おうか折悪しく横たわっている日本列島。今年はこれでもか、これでもかと台風、豪雨そして地震と多くの自然災害に見舞われ、被災した人、犠牲になった人が出ている。

前にも書いたが、もとより自然現象に善悪(の意志)はない。全てが物理的な因果応報。起こるべくして起こっているだけだ。自然を前にして人間はあまりにも小さく、無力である。しかし地球温暖化は間違いなく、人間がこの50~100年の間に起こしたことのツケによるものだ。にも関わらず、大国アメリカの大統領はそれを認めず、その国に頭の上がらない日本の政権とそのリーダーも真摯にこの問題に取り組もうとしない。だいたい、これだけ自然災害の多い国に原発は多すぎるだろう(と言っても、私は大嫌いな左翼と共闘する気はないよ)。

自然・再生可能エネルギーは日本の技術力をもってすれば不可能ではないし、新しい市場開拓の可能性もあるのに、なかなか進まないのはきっとエネルギー産業はどこかの組織の既得権益が絡んでいるからだろうね。

それともうひとつ。狭い日本の国土に原発、そしてこれ以上誰が何を急ぐ必要があるのか、やたら新幹線と通したり、空港を作ったり、高速道路を作ったりと日本の自然を傷つけていること、さらにこの上、なに、リニアだ?・・・ゼネコンに儲けさせるための政策という考えはあくまで表層的なもので、私はこの一連の動きにはもっと日本人の深層心理が関わっていると思う。私はこれを日本の土地への巨大なリスト・カットだと思っている。リスト・カットとは主に若い女性に多い自傷行為のことである。手首をカッターで切る。一歩間違えれば死ぬ、いわば慢性的な自殺(未遂)行為である。いま日本はこれと同じ状態にあると私は思っている。政治思想の左右は関係ない。国家レベルの情緒不安定、自己肯定感の著しい欠如・・・私にとって右翼も左翼も基本的に同じものの表と裏である。

鈍感な世の政治家たちが真剣に温暖化に取り組むことを決意するにはあとどれくらいの犠牲が必要なのだろう。トランプ、アベ、シューキンペイ、プーチン、みなタコである。

人はみな、いつかは必ず死ぬ。私は人類が滅びることに特別な感慨はない。みな覚悟せよ。人生あきらめも肝心である。

以上、身も蓋もない結論である。

新作へ。

西日本の水害と台風、北海道の地震で気持ちが乱れた数週間でした。特に個人的には北海道は度々訪れ、作曲のアイデアを貰ってきた大切な場所だけに心が痛みました。

ともあれ、新作に取り組んでいます。新作のアイデアはいくつもあるのですが、いま手がけているのはヴァイオリンとピアノのための《2つのクラフト・ワークス》という作品です。クラフト・ワークとは直訳すれば工芸品というくらいの意味ですが、この作品はいにしえびとが作ったヴィーナス像と現代の彫刻作品の二つのクラフト・ワークスにインスパイアされた一種の組曲です。作り手知らずの、いにしえびとが作ったヴィーナス像とは北海道知床半島で出土した縄文期の作と言われる女性の彫刻で「オホーツクのヴィーナス」と呼ばれています。これにインスパイアされた曲を第一楽章に置き、現代カナダ先住民の彫刻作品「太鼓をたたく人」にインスパイアされた曲を第二楽章に置きます。

そして第一楽章「オホーツクのヴィーナス」を今回の北海道地震へのお悔みとして北海道の土地とそこに住む人々、動植物に捧げたいと思います。

忘却こそ最大の災害

自然災害の知らせが相次いで、もうどれがどれだったか自分の中で情報も気持ちも混乱している。西日本の豪雨、近畿地方の地震、台風21号の被害、そして今回の北海道の大地震。それぞれに被災された方、亡くなられた方々がいる。今も救援を待っている人達がいて、生活を突然奪われて途方に暮れている人達がたくさんいる。

怖いことに、テレビというものは一時しか報道しないし継続的にその案件の経過を追うことをしないので、台風21号で関空の機能が停止した、連絡橋にタンカーが激突して数千人が空港に孤立した、今度は北海道で強い地震だ、と目の前の出来事に次々と目を奪われているうち、その前に広島地方周辺を襲った豪雨による土砂崩れ、堤防の決壊があったこと、その復興はまだまだ遠いことを忘れてしまう。さらに言えば、熊本地震だって、もっと言えば東日本大震災の復興だって、まだまだ、だ。

地球の気候がこれまで全人類史上、経験したことのない規模で急変している。大型台風が来て、地震が起きて、これだけ災害が起こったから、もう、これでお厄免除、この後、何も起こらないだろう、なんてことあるわけがない。自然に善悪(の観念)はない。これから毎年、大型台風は来るだろうし、日本周辺は地震の活動期に入っているのだろう。

地震は自然の起こすこと。しかし大型台風の頻発は間違いなく、地球温暖化によるものだ。ここ150年くらい貯めてきた人類のツケをいまここで支払うことになった。

次々と起こる災害になぜ?これ以上どうしろというんだ、という声が心の中で咆哮し葛藤している。しかし自然に善悪はない。起こることは起こる、起こらないことは起こらない。それ自体に意味はない。信仰の有無、種類に関わらず、私たちが何となく心にイメージしているような「神はいない」と私は断言する。ハイパーな意識体がいるとしても、それは私たちには想像もできないくらい巨大なもので、時に信じられないくらい冷酷なものだろう。「混沌」「無」「空」と「神」は同じものかもしれない、と最近、私は考え始めている。

東京オリンピックなんてやっている場合じゃない。もうやめようよ。その金を被災地に回そう。