忘却こそ最大の災害

自然災害の知らせが相次いで、もうどれがどれだったか自分の中で情報も気持ちも混乱している。西日本の豪雨、近畿地方の地震、台風21号の被害、そして今回の北海道の大地震。それぞれに被災された方、亡くなられた方々がいる。今も救援を待っている人達がいて、生活を突然奪われて途方に暮れている人達がたくさんいる。

怖いことに、テレビというものは一時しか報道しないし継続的にその案件の経過を追うことをしないので、台風21号で関空の機能が停止した、連絡橋にタンカーが激突して数千人が空港に孤立した、今度は北海道で強い地震だ、と目の前の出来事に次々と目を奪われているうち、その前に広島地方周辺を襲った豪雨による土砂崩れ、堤防の決壊があったこと、その復興はまだまだ遠いことを忘れてしまう。さらに言えば、熊本地震だって、もっと言えば東日本大震災の復興だって、まだまだ、だ。

地球の気候がこれまで全人類史上、経験したことのない規模で急変している。大型台風が来て、地震が起きて、これだけ災害が起こったから、もう、これでお厄免除、この後、何も起こらないだろう、なんてことあるわけがない。自然に善悪(の観念)はない。これから毎年、大型台風は来るだろうし、日本周辺は地震の活動期に入っているのだろう。

地震は自然の起こすこと。しかし大型台風の頻発は間違いなく、地球温暖化によるものだ。ここ150年くらい貯めてきた人類のツケをいまここで支払うことになった。

次々と起こる災害になぜ?これ以上どうしろというんだ、という声が心の中で咆哮し葛藤している。しかし自然に善悪はない。起こることは起こる、起こらないことは起こらない。それ自体に意味はない。信仰の有無、種類に関わらず、私たちが何となく心にイメージしているような「神はいない」と私は断言する。ハイパーな意識体がいるとしても、それは私たちには想像もできないくらい巨大なもので、時に信じられないくらい冷酷なものだろう。「混沌」「無」「空」と「神」は同じものかもしれない、と最近、私は考え始めている。

東京オリンピックなんてやっている場合じゃない。もうやめようよ。その金を被災地に回そう。