月別アーカイブ: 2020年4月

逆説的幸福論

新型コロナは皮肉にも世界を一致団結させる力になっている。ウィルスは敵味方(A陣営とB陣営)を選ばない。神の御前では人は平等である、という言葉はそのまま、病の前では人は平等である、と言い換えることができる。いま互いにいがみ合い、戦争をしている場合ではない、という状況はある意味、好ましい事なのではないか、と思える。自然災害も同様である。災害も病気もみな自然である。自然の前では人間はあまりにも小さく、みな平等なのである。神=自然といってもよい。また生命に危機が迫っている時、わざわざ自殺をする人がいるだろうか。いま、自殺率はたぶん下がっているのではないだろうか。このコロナ禍が人類の意識を大きく変え、向上させるきっかけになればと思う。

コロナなんかに負けないぞ。

明日4月7日より国と都が緊急事態宣言を出すとの報道があった。これまでSARSやノロ・ウィルスなどの疫病の流行はあったが、今回は全く次元が違うようだ。外出自粛ということで、もとより家で作曲している私は特に生活のスタイルが変わるわけではない。

しかし散歩が何より好きで、散歩中に曲のアイデアを思いつくことが多く、その思いついたアイデアを行きつけのカフェに入ってコーヒーを飲みながらノートに書きつけ、さらにアイデアを練り込んでゆくのが習慣の私にとって外出制限・自粛はちょっとつらい。

しかし事態が事態だけに致し方ない。それよりもいっそう、仕事に力を入れることがこの疫病への対抗手段であろう。いま抱えている作曲の仕事を徹底して推し進める。取りあえずは5月20日に予定されているコンサートのための作品の改訂だが、コンサートが予定通り開催されるかは現在のところ未定である(笑)。しかしそんなことは関係ない。猪のごとく、筆を進めよう。次いで今年秋に予定されているコンサート。これはいまの私にとって野心的で魅力あるプロジェクトである。ルーマニアの民族楽器パン・フルート(葦の茎で作った、あの笛ですね)と日本の十三絃筝そして打楽器のための三重奏曲である。洋の東西と時を越えた霊的次元の新しい音楽を書きたいと意欲を燃やしている。きっといい作品になると予感している。

疫病なんかに負けてはいられない。みなさんもいまある自分のやるべき仕事に集中してコロナを打ち負かしてやろうではないか。