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ご来場ありがとうございました。

さる11月29日(水)東京オペラシティ・リサイタル・ホールで行われた日本現代音楽協会主催:秋の音楽展にお出で頂いたお客様、ありがとうございました。

日本のディジュリドゥ奏者の第一人者、哲J氏、長年私の作品に携わってくれている信頼すべきチェロ奏者の井上雅代さんに加え、今回は私が打楽器パートを担当した「ソナタ・パシフィカII」の初演が無事終わりました。曲を書くのと実際にそれを演奏するのとでは天と地ほどの違いがあります。なにしろ使う脳と体の部位がまるで違いますからね(笑)。自分で書いたにも関わらず、本番はひやひやものでした。哲さん、井上さん、もし足を引っ張っていたならごめんなさい。作曲者としてはよく出来た作品だと思い、我ながら大好きな曲なのでぜひ、またいつか改めてどこかで再演したいと考えています。その時、打楽器パートを再び自分で担当するかどうかはわかりませんが(次はやっぱり神田佳子さんに頼むかな、、、)・・・でも今回は本当によい経験でした。皆さんに楽しんで頂けたとしたら、とっても幸せです。

日が経つのは早いもの。今年もついに一か月を切りました。今年はあともう一曲、小さい曲を作曲します。

 

コンサートのお知らせ

11月29日(水)夜、東京オペラシティ・リサイタル・ホールにて私の新作が初演されます。オーストラリア先住民アボリジニの楽器ディジュリドゥとチェロ、打楽器のための《ソナタ・パシフィカII》という作品です。自然を象徴するディジュリドゥと人間を象徴するチェロとが共演することで自然と人間の共生、人間が自然と一体化する、という、私とおそらくは多くの人々の夢であろうと思われるものを表現しようとしています。

打楽器はいつもは日本が世界に誇るパーカッショニスト、神田佳子さんにお願いしているのですが、今回は小物の打楽器が数種ということもあり(しかしタムタム、つまり銅鑼も入ります!)、私自身が挑戦します。本日、リハがありましたが、自分で書いたにも関わらず意外に難しく、「ああ、やっぱり神田さんにお願いすればよかった!」とちょっと思いました(笑)。でもなかなかいい感じで、楽しい演奏になりそうです。当日券もありますので、どうぞ皆さん、聴きに来て下さい。

日本現代音楽協会主催:《秋の音楽展》アンデパンダン展I

開場:午後6時 開演:午後6時30分

東京オペラシティ・リサイタル・ホール(京王新線初台駅直結)

入場料:4,000円

コンサートのお知らせ

去る11月11日、12日の二日間に渡って東京タワーで行われた、東京タワー文化フェスティバルII 2017にお出で下さいました皆様、ありがとうございました。このフェスティバルは今回が2回目ということですが、私は今回初めて参加しました。そして大変意味のある、そして何よりも楽しいアート・フェスティバルだと思いました。日本の現代音楽、邦楽、雅楽の演奏とレクチャーに加え、フィンランド、ウズベキスタン、チリ、スイスの民族音楽、芸能が展望台の特設ステージと地下ホールで紹介され、大変刺激的で密度の濃い2日間となりました。コンサートの合間に疲れたらどこかのカフェでお茶を飲み、おなかが空いたらたくさんあるお食事処でおなかを満たせるのも東京タワーならでは。まるで夏フェスか縁日にいるようで、そんなところもこのフェスのよいところでしょう。2020年の東京オリンピックに向けて東京タワーは、いまリニューアルの最中ということで、このフェスティバルも今後が楽しみです。

さて来る11月29日(水)東京オペラ・シティ・リサイタル・ホールにて私の新作が演奏されます。よく書けた大事な作品と思っています。一人でも多くの方に聴いて頂けたら幸せです。なお、事前に私にご連絡頂けましたならば、入場料4,000円のところを2割引きで提供させて頂きます。ご連絡はこちらにお願い致します。➡ sonatineofspring@yahoo.co.jp

現音 秋の音楽展2017 《いま聴く生まれたての音たち》アンデパンダン展第1夜

桃井千津子:Let the Cat Out of the Bag(2017) /土橋康人(ギター)

森田泰之進:瞬息(2017)/福田輝久(尺八)

松岡貴史:アルトと三味線のための「古今春秋夜」(2017)/小川明子(アルト)稀音家治乃(長唄三味線)

河内琢夫:ソナタ・パシフィカII(2015/17)/井上雅代(チェロ) 哲J(ディジュリドゥ) 河内琢夫(小物打楽器)

露木正登:セレナードII(2017)/鈴木生子(バセットホルン) 鈴木真希子(ハープ)

浅野藤也:独白(2017)/増本竜士(ピッコロ)

ロクリアン正岡:音楽昇華術1「ある夫婦の物語」(2017)/佐藤まどか(ヴァイオリン)内山厚志(クラリネット)

宇野文夫:ピアノのための「破片II」(2016)/鈴木智恵(ピアノ)

田口雅英:「ダバオ・タモガンの地獄」(2017)/松平敬(バリトン) 清水友美(ピアノ)

高原宏文:弦楽四重奏のための”手鑑”(2017)/松岡麻衣子、亀井庸州(ヴァイオリン) 甲斐史子(ヴィオラ) 松本卓似(チェロ)

11月29日(水)18:00開場 18:30開演

東京オペラシティリサイタルホール(京王新線初台駅直結)

主催:日本現代音楽協会

 

 

 

お知らせ

つい先日、最新作《ソナタ・パシフィカ II 》~ディジュリドゥとチェロ、打楽器のための~を脱稿しました。その出来栄えにはほぼ満足しています。昨年の弦楽四重奏曲《風、河そして星々》もそうでしたが、この年齢になって、ようやく本当に心から満足できる作品が書けるようになりました。もちろんこれでもういいや、と満足しているわけではありません(満足しているけど、満足していない・・・おかしな言い方になってしまいましたが)。慢心せず更に精進したいと思います。

さて今週末、私の別の作品が演奏されるコンサートがあります。場所はなんと東京タワーの展望台です!以下。

東京タワー文化フェスティバル2017

11月11日、12日の丸2日間、朝から晩まで東京タワーの地下ホールと展望台の特設ステージで行われるアート・フェスティバルです。2020年の東京オリンピックを視野に入れ東京タワーが港区周辺にある各国大使館と連携しての国際的な催しもので日本の伝統音楽、世界の民族芸能そして日本の作曲家による新しい音楽を紹介するコンサート&イベントです。私の作品は12日の午後3時頃、展望台のステージで演奏されます。コンサートは入場無料ですが、東京タワーの入場料はお払い下さい。詳しくは東京タワー文化フェスティバル II 2017で検索して下さい。

 

 

最近の作品について

今、私はディジュリドゥとチェロ、打楽器のための「ソナタ・パシフィカII」という作品を書いていて、間もなく完成する予定である。ディジュリドゥとはオーストラリア先住民アボリジニの楽器で、それはシロアリに中心部を食べられて筒状になったユーカリの木で作った大変シンプルな楽器である。その起源は一千年前とも一万年前とも言われ、多くの謎に包まれているが人類最古の楽器のひとつであることは間違いない。構造的には大変シンプルだが、その音はまさに木霊あるいは大地の神の声そのものと言ってよいほど神秘的なものである。私は今度の作品でチェロに人間を象徴させ、自然を象徴させたディジュリドゥと組み合わせることで人間が自然と一体化する、そして人間が再び自然のゆりかごに包まれる、という、おそらくは人類が遥か昔から夢見ていたであろうヴィジョンの一万分の一でも表現できたとしたら幸せである。ディジュリドゥを担当するのは日本における第一人者、哲J氏。映画音楽や先鋭的なロック・シーンで活躍する極めてクリエイティヴなアーティストだ。チェロは私の作品に長年携わってくれている信頼すべき井上雅代氏。打楽器は今回は私自身が担当する。先日、井上さんとだけ既に楽譜になっている部分によるリハーサル兼打ち合わせを行ったが、大変いい手応えを感じた。よい作品になるに違いない。コンサートは11月29日(水)午後6時半、東京オペラ・シティ・リサイタル・ホールにて日本現代音楽協会主催 秋の音楽展。皆さん、どうぞお出かけ下さい。

まもなく10月

今年の夏は暑かったですが、ようやく秋らしくなりました。

突然、降って湧いたような衆議院選挙。いまなぜこの時期に?とみんなが思っています。そのはっきりした意図は計りかねますが、政治素人の私にも・・・いや素人だからこそわかることがあります。次の選挙は投票率こそ低いでしょうが、自民党が圧勝します。私は特定の政党や議員を支持していない、いわゆる世の中にたくさんいる無党派層の一人ですが、自民の圧勝は保証します。なぜならいま、この国際的に微妙な時期に誰が政権交代を望むでしょうか。もっと安定した時期だったらお試し期間ということで小池サンに望みを託してみようか、という気になるかもしれません。都政ならそれでもよかったのですが、国政となると外交もありますので、そう簡単にはゆきません。

因みに民進党はこの選挙で終わりです。旧民主党政権時代の失政につぐ失政で、もうかの党に政権を任せようという人はいないでしょう。それに旧民主党は政権を取ったタイミングも悪かった。東日本大震災がなかったら、もう少し長期政権になって、そこでの実績がその後の評価につながったかもしれません。運が悪かったわけですが、運も実力のうちです。

私は政権与党というものは保守的でよいと思っています。そして優れた(優れた、ですよ)野党があれこれ監視の目を光らせ、与党の動向を補正し時にはサポートしてゆくのがあるべき政治だと思います。「おれ、反体制」とかっこつけても、体制がしっかりしていなければ反体制も存在しえないのです。

テレビニュースでは選挙関連の報道が盛んになり始めていますが、政治とはいずれも狐と狸のばかしあい、数の調整なのだな、と見ていてばかばかしくて深い無力感に襲われます。政治とは芸術のもっとも対極にあるものでしょう。

それで思い出しましたが、昔ある左翼系の音楽家が「音楽家の政治参加」を音楽家に向かって呼びかけたことがあります。何をもって「音楽家の政治参加」とするのか、その定義もあいまいで、提唱者すら自らその定義をはっきり行っていませんでした。いずれにせよ「政治」の意味も「音楽」の本質も全く理解していない、非常に愚かな、たとえ若気の至りと多少、情状酌量の余地があったとしても、全く馬鹿丸出しの発言でした。

弦楽四重奏というものについて

昨年末、私が愛して止まない写真家・星野道夫さんの没後20年を記念して、弦楽四重奏のために書いた「風、河そして星々」という作品は図らずもこれまで私が書いた全作品の中で最も自分が満足できる曲となってしまいました。が、しかし「禍福は糾える縄の如し」(良いことと悪いことは交互にやってくるもの、という喩え)という言葉にある通り、その後気力と体力を使い果たしたことが原因なのか、寒暖の差なのか、単に年齢のせいなのか、体調を著しく崩してしまいました。しかしその後、リハビリを重ねているうちに、また新しい作品の構想が少しずつ貯まり始めたのですが、その中には再び弦楽四重奏曲の構想があります。

偉そうに聞こえますが、弦楽四重奏という媒体、私にとってはライフワークになるかもしれません。別にベートーヴェンに勝負を挑もうというわけではないのですが(そもそもそんなことできるわけもない)。弦楽四重奏はオーケストラのひな型と言ってもよく、その小宇宙は4声という限定されたパートゆえ、音を厳選せざるをえず、自ずと自分が何を一番したいのか、自分の進むべき方向性、音の哲学が勢い、磨かれる結果となり、自らの進む道を作品によって知らされるという意味で、まさにこの編成自体がわが師匠、導き手、という気が致します。そして何よりも私は弦楽四重奏という編成が大好きなのです。構想とスケッチは私が求めるまでもなく、私の頭の中で勝手に進んでいるのですが、しかしここは先を急がず、満を持して作曲にかかれるよう、しばらくは頭の中で放っておくつもりです。

よき作品というものは木々が生育するように自らが太陽に向かって枝を伸ばし、大地に根をはるように成熟してゆくものです。まさに機(木)が熟すのを待つわけです。

まだまだ猛暑

さて厳しい暑さが続きます。健康管理に気を使います。みなさんお元気でしょうか。

私は今年の前半はちょっと体調を崩してしまいましたが、徐々に快方に向かい今は適度に運動をしながら頭はほどほどに使って仕事に励んでいます。それにしてもこの暑さ。無理しないで疲れたら休むようにしています。それでもいつも持ち歩いている作曲の創作ノートは毎日、たくさんのスケッチ、アイデアが書き足され、ページは音符と言葉の密林と化しています。

さて、いま、とりあえず決まっているコンサートはまず、11月12日(日)東京タワーの展望台で行われる文化イヴェントで拙作が取り上げられます。次いで11月29日(水)東京オペラシティ・リサイタル・ホールにおいて日本現代音楽協会主催、秋の音楽展でチェロとディジュリドゥ、打楽器のための「ソナタ・パシフィカII」という作品が初演されます。ディジュリドゥとはシロアリに中身を食べられて真ん中が空洞になったユーカリの木で作られたオーストラリア先住民アボリジニの楽器で、人類最古の楽器とも言われています。その楽器を西洋の楽器とコラボレートしたものです。また近くなりましたら、詳細をお知らせ致します。

暑い日が続きます。

暑中のお見舞いを申し上げます。早いもので明日からは8月。皆様お元気ですか。今年の夏は特に暑さが厳しい気がしますね。台風5号とやらが南方をうろちょろしているそうで、どうせ日本には来ないだろうとタカをくくっていたら、予報ではどうも来週あたりに日本に上陸するらしいというのです。ただでさえ、常軌を逸した大雨で各地に甚大な被害が出ているというのに、いったいどうしろというのでしょう。・・・昨今の異常気象は地球温暖化によるものであることは誰の目にも明らかなのに、それを否定し自分たちの利益のみを追求しようとする大国の為政者、それに対してまともに意見も出来ないこの国の政治家。まったく情けない限りです。個人としてはなるべく心と体を柔軟にして厳しい環境に適応してゆくしかありません。

このところ、新しい作品のスケッチ、デッサンをたくさん書いています。それでいつも持ち歩いている、わが作曲のネタ帳(?)のページは日々、夥しい音符と数字と言葉と絵(私はいつも絵を描きながら曲を発想します)で埋め尽くされています。そのうちのひとつふたつはヴァイオリンとピアノのデュオ、そしてもうひとつふたつはおそらく大規模な室内楽もしくはオーケストラになりうる可能性があります。

・・・オーケストラを書くことは単純に書く音も選び取る音の選択肢も多くなるため、大変労力のいる作業です。しかし上演の可能性、機会は限られているため(委嘱などがあれば別として)コストパフォーマンスを考えるとなかなかリスキーなものです。しかし可能性があれば挑戦したい分野です。出来そうか、どうか、そうしたことを探るためにも日々、スケッチとデッサンを根気よく繰り返す必要があるわけです。

私の住む町は緑豊かで趣味のよいカフェもたくさんあるので、思索するのにはよい環境です。

それでは皆さん、暑いですが、それぞれ工夫して夏を楽しみ、乗り切りましょう。

もの思う葦

季節は梅雨に入り、今日の関東地方はなかなか強い雨風です。

今年の初め頃にちょっと体調を崩してしまい、いろいろ予定していたことを一度全てキャンセルにせざるをえませんでした。最初のうちはそれがかなりのフラストレーションになりましたが、これはこれでしかたがありません。これも必然、と一旦仕切りなおししているところ。それで、そうこうしているうちに新しい作曲のアイデアも徐々に溜まってきて、少しずつ新しい作曲にとりかかっています。いま頭の中にあるのは、たぶんピアノ曲か室内楽になるだろうと思いますが、いくつかの小品からなる組曲風のもので世界中に残る古代、石器時代の洞窟画、岩絵(ペトログリフ)に霊感を得たものです。また打楽器のための新作も少しずつ形をとりつつあります。

体調を崩して寝ている時、夢の中でいくつか不思議な音楽を聴きました。その体験は今後の私の作品に大きな影響を与えることでしょう。私は音楽の早期教育も受けていないし、深い教養もなく、また学校ではいつも成績が悪いものでした。しかし逆にそのおかげか「音楽はこうあるべき」という固定観念がなく、自由に曲を書いてきました。好き勝手流自由楽派。それでよかったと思います。

いま書いている作品は現在のところまだ発表の予定はありませんが、今年の秋から来年初めにかけて、またいくつかのコンサートを予定しています。お出かけ頂ければ幸いです。