コンサートのお知らせ

このたび、以下の日程でコンサートを開催し、新作を初演致します。

私の新作は最善を尽くし、自分らしい音楽になりました。出来栄えにほぼ満足しています。

お時間ありましたらぜひお出かけ下さい。

深新会第34回作品展

2016年12月7日(水)7:00PM開演/東京オペラシティ・リサイタル・ホール

入場料:3,500円

チケット/カンフェティ:0120-240-540(Web予約:http://confetti-web.com/)

マネージメント・お問い合わせ/楽友社:03-3443-0909

後援:日本現代音楽協会、社団法人日本作曲家協議会

プログラム:

中川俊郎 《ファンファーレ集 第1集》(2016)初演
曽我部清典(トランペット) 中川俊郎(一部ピアノ)

松尾祐孝 《フォノ第14番》~チェロ独奏の為の断章~(2016)初演
多井智紀(チェロ)

太田彌生 《麁妙 繪妙(あらたえ にぎたえ)》(2016)初演
姫本さやか(フルート) 中島久美(ヴィオラ)

野澤啓子 《Les mains jointes》~トロンボーンとピアノのために(2016)初演
村田厚生(トロンボーン) 野澤啓子(ピアノ)

河内琢夫 《風、河そして星々》~弦楽四重奏のための(2016)初演
手島志保(ヴァイオリン) 平岡陽子(ヴァイオリン)
東義直(ヴィオラ) 和田夢人(チェロ)

事前に私にご連絡頂ければ、一割引きでチケットをご用意させて頂きます。以下のアドレスまでご連絡下さい。

sonatineofspring@yahoo.co.jp

会場でお会いできることを楽しみにしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もの思う葦

たしか倉本聰脚本のドラマ「北の国から」に主人公の五郎が自力で井戸を掘るエピソードがあったと思う。周囲の者たちは素人には無理だから業者に頼め、と言うが、五郎は金がないこともあるが、何よりも、ある確信があって自分で準備し作業に入る。が、水はなかなか出ない。さらに掘削しているうち、大きな岩にぶつかりそれを砕いて除去するのに大変な手間と時間がかかってしまう。周囲の者はあんなところから水が出るわけがない、と笑う。しかしある冬の夜、作業中に地の底から水の流れる音が聴こえ、やがて少しずつ水が湧きだし始める・・・

あくまで比喩ではあるが、作曲も井戸堀りに似たところがある。ここら辺りの地中に水脈があるだろうと目星をつけ、掘り始めるのは、このテーマ、領域に可能性があると信じて作曲を始めるのに似ている。しかし創作は必ずしもうまくゆくとは限らない。掘っても掘っても水が出ないこともあるし、途中、固い岩盤に突き当たることもある。どうも掘る場所を間違えたのではないか、これ以上掘っても意味がないのでは?早々に切り上げ、別の場所を掘った方がよいのではないか?・・・判断を迫られるところである。そんな訳で作業を続けるには最初に受けたインスピレーションと自分の感性を信じられなければならない。

私の個人的な経験と感覚から言うと、作曲の過程で地中から湧き出る水は生命力の奔流に他ならない。そしてその流れの湧出は大地およびコスミックなエネルギーと繋がったことを意味する。古代の人間が芸術、とりわけ音楽を発見あるいは作り出した最も原初的な理由、動機はここにあると考えている。あくまで私の手のひら、体で感じ取った個人的な意見であるが。

風、河そして星々・・・

いま私は、所属する作曲家グループ、深新会の作品展でこの冬初演予定の新作《風、河そして星々》~弦楽四重奏のための(2016)の作曲に取り組んでいる。取り組んでいる、といっても今まではほとんどがノートに構想のスケッチ、デッサンを書いてはボツ、また書いては・・・の繰り返しであったが、ようやく、まぁまんざらでもないか、と思える(全体の基礎となる)旋律素材をつかめたので、まもなく本格的な作曲に入る。つかみとった旋律素材はもちろん、私的にはまだパーフェクトなものではない。しかし今の私に出来る最善は尽くしたと思う。大事なのは力の出し惜しみをせず、ベストを尽くす、ということである。倒れる寸前までベストを尽くして、初めてまた次のステップ、道が見えてくるものかと思う。

とは言え、本当に大変なのはこれから。ものを作る、ということはとてもパワーが必要だ。なにしろ想念の中にしか存在しないものをこの現実の世界に引っ張り出してくるわけですから(笑)。創造とは純粋に体力の勝負と言えるだろう。続けていると筋肉と同じで心の筋力も付いてくるから面白い。

公演は本年12月7日(水)東京オペラシティ・リサイタル・ホールで午後7時。

 

国敗れて山河あり

・・・とは中国の有名な漢詩、「春望」の最初の一節。作者は杜甫。

国敗れて山河あり、城春にして草木深し。

戦乱によって都は破壊されても、山や河は依然として変わらず、春を迎えて草木が生い茂っている・・・

戦に敗れてもそんなこととは無関係に自然は変わらずそこにあり、永遠の時を刻んでいる、ということだろうか、人の世と自然とを対比して前者のはかなさと後者の永遠性を謳っているように思える。しかし今、日本は度重なる台風により山河は荒れ、人の心と体も深く傷ついている。山河が敗れれば人も敗れ、遠からず国もまた敗れる、ということを現代人(特に都市に住む人間)は忘れている。私たちにとって大地こそが全てである。自然が刻む時と営みは人の一生から見たら確かに永遠のように思えるかもしれない。しかしそのシステムはとてもこわれやすく、それは決して永遠のものではない。この台風は人間が作り出した地球温暖化によるものだ。地球の悲鳴が世の為政者たちには聴こえないのか。

追記:記憶では確か、かつてキース・ジャレットがこんなことを言っていた。「・・・もしもコスミックな音楽というものがあるとすれば、それは大地に根ざした音楽であるはずだ。この星がわれわれにとって最も身近なコスモスだからである」(細かな表現の違いは乞容赦!)。繰り返しになるが、私たちにとって大地こそが全てである。

 

もの思う葦

先日、私の3歳年下の従妹が亡くなった。癌であった。彼女はある音大でピアノを学んだが、卒業後は高校で音楽教師をしていた。音楽の授業の他、吹奏楽の指導やNPOの活動にも参加し、かなり多忙であったようだが、人を育てることに生きがいを感じ、充実した日々を送っていたそうである。2年前に病が発覚し、手術、薬物療法を行い、何度か入退院を繰り返したものの、最後まで仕事を続けた。最後の入院の時もベッドの上でテストの採点や次の授業の準備をし、また今はちょうど学校吹奏楽コンクールの季節だが、その応募の書類手続きが進んでいないことを最後まで気にしていたそうである。最後の最後まで音楽と自分の生徒たちのことを考えていたという。

彼女の人生は決して長いものではなく、やり残したことは多かったと思う。が、しかしほぼ完全燃焼した人生ではなかったか。子供の頃はともかく、お互い大人になってから会う機会は少なかった。だが私は彼女の生き方、そして(許される言い方であるなら)、人生の締めくくり方から、とても多くの学びを得る。

お知らせ

暑い日が続いております。みなさんお元気ですか。

さて来る7月23(土)、24日(日)に大阪茨木市の阪急総持寺駅近くにあります、アマービレ楽器サロンにおきまして、現在アメリカ、ボストンに留学中のマリンバ奏者、岡村彩実さんのリサイタルが開催されます。岡村さんと私は今年の初めころ、ひょんなことから知り合い、今回、私は彼女と相方であるダン・シモーネ氏によるマリンバ・デュオのためにマリンバ連弾の新曲を書き下ろしました。岡村さんはすでにアメリカ、ヨーロッパを中心に活動しており、将来が大変期待されている新星です。この若い才能に耳を傾けて頂きたく、お近くにお住まいの方は足をお運び頂ければ幸いです。内容は私の新作の他、アメリカの現代音楽が中心のプログラムです。

7月23日(土)19時開演、7月24日(日)14時開演/入場料:1,500円

場所:大阪府茨木市 阪急総持寺駅徒歩3分、アマービレ楽器駅前サロン

チケット問い合わせ:072-628-4356

 

不愉快な真実

今年は空梅雨とのこと。東京の水がめである河川上流域では雨が降らず、一部地域では取水制限が出されている。その一方で九州、広島など西日本は大雨。特に九州では地震の影響で地盤が緩んだ上に大量の雨が降ったため深刻な土砂災害が頻発している。小さな国土の日本がまるで地球のひな型みたいになって地球温暖化、気候変動の集中砲火を受けている。

いまだに地球温暖化はCO2の排出によるものではない、工業のせいではない、人間のせいではない、と言う輩がいる。いずれも化石燃料に関係する企業とそこから金を貰っている政治家、あるいはそれを主な生業とする国家である。

私は基本的にこの宇宙、世界に良い、悪いはないと思っている。たいていの場合、人間がそれぞれの立場で勝手にそれを決めて俺は正しい、あいつは間違っている、よし、やっつけてしまえ、と争っているだけである。

ただし例外的に目先の私利私欲に目が眩んで地球環境を滅ぼそうとしている無知性は、やはり悪、と呼んでいいのではないかと私は思っている。とはいえ、人間なんて全滅した方がむしろ地球環境にとってはよいのかもしれないね。環境の悪化で人類が滅びてからどれくらいで地球がもとの状態に戻るのか知りたい。案外、速かったりして。

雑考/追補

都知事が責任を追及されてとうとう辞めることになった。では都知事選にかかる莫大な費用は誰がもつのでしょうか?もちろん都民(の税金)である。それを考えると、本当にそれでいいのかな?と首をかしげてしまう。自民党としてはとかげのしっぽ切りと同じで辞めてもらったほっとしているのだろうけど。下手すりゃ自分のところに非難が飛び火しかねないからね。

与野党のどこの議員も言ってないが、都知事選の費用を全て彼に負担してもらったらどうだろう?私はそれだったら全て水に流す。そのうえでなら、こんどの知事選に再出馬したっていいよ。それと、使い込んだお金は果たして返してくれるんでしょうか?言葉で謝ってすむと思ったら大間違い。謝って借金帳消しなら銀行も金貸しもいらない。湯河原の別荘を売却してそれを都に入れて下さい。

などと、形而下の話をしていたら、心が貧しくなったようで悲しくなってきた。もうやめよう。・・・先日、マリンバ連弾のための新曲を書き上げました。これまで私は室内楽や打楽器アンサンブルの中でのマリンバ・パートは書いたことはありますが、マリンバのためだけの作品はこれが初めてです。才能豊かな若手マリンバ奏者、岡村彩実さんが取り上げてくれるそうで、楽しみです。彼女は現在ボストンに留学中で、大変、将来のある人です。

現在、私は秋のコンサート・シーズンに向けて新作に取り掛かっているところ。私にとっては4つめとなる弦楽四重奏曲です。これまで以上に抒情的でロマンティックな作品にしたいと思っています。

 

この頃の雑考

だいぶブログの更新をさぼっていました。梅雨に入ったとのことですが、あまり雨が降らず、季節は既に初夏。

テレビを付けると、みんな同じ話題で同じようなことをしゃべっている。アイドルが不倫するとワイドショーで大バッシング。今は都知事の税金の私的流用問題で都議会は紛糾しているそうだが、テレビでもこの話題で盛り上がっている。各局が全く同じ時間に全く同じ話題を取り上げていることの異常さ、気持ちの悪さ。コメンテイターの言っていることもだいたい同じ。もっともこんなことは別に今に始まったことではないのだが・・・不倫も税金の私的流用も褒められたことではないし、彼らの味方をする気はない。しかし、どう見ても反論しようのない人を捕まえて集団でリンチしているようにしか見えない。都知事の公私混同問題は法的な話に持ち込んで解決し、これ以上、エモーショナルに反応すべきでなく、メディアも煽るべきではない。確かに政治については常に市民の適切な批判は必要である。しかしバランスの取れた良識ある人々がする批判というものは常に控えめなものである。

 

 

 

 

もの思う葦

九州熊本県を中心に大きな地震があり、甚大な被害が出た。私も被災した方々のために自分のできることをする。

・・・日本の地殻は活発な活動期に入っているようだ。この狭いが、美しい国土がこれ以上傷つくことに耐えられないが、地球という生きた惑星に一時、間借りさせてもらっている以上、私たちは覚悟しなければならない。

現在原発は一応、安全に稼働しているということだが、何か大規模災害がある度に大丈夫か、気になるような厄介者は最初から持たない方が、安心して暮らせると思うのだが。